お客様が書き留める建築日記-その4-【全6話】

この文章は、土地選びから竣工まで、建築当時のお施主様のさまざまな率直な想いを書き留めて下さっていた「建築日記」です。今回は、「プロヴァンスの古民家を夢見て」の奥さまの文章(2011年10月〜2012年3月)をご紹介します。

目次

01|グッディーホームズに出会うまで・・・

建て替えを考え始めたのは、今から約2年前。
私たち夫婦は、築40年の祖母が住んでいた家に暮らしていました。

↑まさに昭和!!って感じの古びたおうち

玄関のモザイクタイルにガラスブロック。
タイル張りのお風呂。
造作の飾り棚に食器棚。
おしゃれに言えば、ミッドセンチュリーな雰囲気たっぷり♪
自分で言うのもなんですが、カリモク60のKチェアがとっても似合っていました。

しかし和室ばっかりで、洋室は1室のみ。
ストーブをつけてもなかなか暖まらず、
すきま風だらけ、冬は外にいるかのような寒さ。

台風が来れば、雨漏りもしてました。
庭も無駄に広くて、手入れも出来ず、夏場の草むしり(主人担当)は、汗だくでした。
住み始めて、一年経ったころには、限界を感じていました。(妻の私だけが・・・。)

古民家好きで、建て替えに乗り気でない主人をよそに、私は気になった工務店、何社からか資料請求を始めました。
ナチュラル系が得意な工務店、自然素材が売りの工務店、いろいろ見て回りましたが、なかなか条件が合わず。
私のイメージする三色瓦の白い塗り壁のおうちを建ててくれそうな工務店がなかなか見つからず、停滞しておりました。

そこで、たまたまご近所に建っている素敵なおうちを思い出し、検索!
施工例を見ると、なんだか私の理想に近い!
さっそく資料請求をして、グッディーさんのお話を伺いに事務所へ行くことになったのです。

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02|理想のおうち part 1

自分の建てたいおうちのイメージ、相手にうまく伝えるのって、けっこう難しいですよね。
同じテイストでも、その中で好き嫌いがあるだろうし。
なので、私は初めて事務所にお伺いする時に、
自分の好きなインテリア雑誌を何冊も持って行きました。

△特に好きな雑誌は、「&home」
ナチュラルなんだけど、カントリーすぎず、かわいすぎず。
私の理想が、いっぱい詰まっている雑誌です。

素敵なおうちのページに付箋を貼って、(20ページ以上あったかも)
「こんなイメージのおうちを建てたい。」と伝えました。
それを見るなり、清水さんは
「この付箋の所、全部コピーとっておいて。」
と、すぐさま社員の方に伝えていました。
このテキパキとした指示、なんだか出来る女な印象を受けました。

そして、清水さんは、私の好きなイメージを見て、丁寧に説明してくださいました。
ブルースホーム(※以前加盟していたフランチャイズ)の標準仕様のままでは、このようなイメージのおうちにすることは出来ませんが、オプションをプラスすることで、私のイメージするおうちにすることは、可能だということでした。

「私たち、グッディーホームズに是非、作らせてください。」
この一言、おうちづくりに対する熱意を感じました。

事務所にある施工例の写真集を見せていただくと、どこも素敵なおうちばかり。
んー、ここなら私の理想のおうち、建ててくれそう。安心して任せられそう。
そんな気持ちになりました。

そして、とりあえず間取りや外観など、考えていただくことになったのです。

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03|理想のおうち part 2

私の理想のおうち。

はじまりは、10年程前。
初めて旅したヨーロッパがフランスでした。
モナコの丘の上から見た街並みは、あまりに素晴らしくて、衝撃的でした。

アメリカやアジアとは、まったく違う街並み。
どこを撮っても絵になるって、まさにこのことなんだーと実感しました。
そして、アヴィニョンの街外れにあるオーベルジュに一泊。

Hotel Auberge de Cassagne Provence

緑に囲まれた中庭には、おしゃれな椅子とテーブルがあり、とても落ち着いた雰囲気でした。

緑の鎧戸が付いた窓に、三色瓦、塗り壁。
お部屋の中もとってもかわいらしかった。

カンヌ、ニースなどのコート・ダジュールを回り、プロヴァンス、エズへ。
南フランスからモンサンミッシェル、パリの周遊コース。
観光地しか行けなかったけれど、どこも素敵な建物ばかりでした。

都会の建物よりも、移動途中の車中から見た小さな村のおうちがもぉーかわいくって。
その素朴な雰囲気に引き込まれました。
まさに、この旅こそが私の理想のおうちの原点となりました。
その後も、何度かヨーロッパを旅する機会がありました。

=イギリスのはちみつ色の街・コッツウォルズ=

ドーマーに煙突。
お庭のグリーンが素敵。

川沿いでのんびり。
心地よい時を過ごせそう。

どこを歩いてもかわいすぎて、絵葉書や絵本の世界のようです。
しかし、こんなおうち、日本じゃ建てられそうもないし。
やはり街並みが統一されてないと、意味が無いわけで。
目の保養に、写真を見るだけかな。

=ドイツのローテンブルグ=

ブルーの鎧戸に木製ドアが、素敵なおうち。

とんがり屋根にアイアンの看板が、印象的。

パステルカラーなのに、下品じゃない。

どれも素敵なんだけど、実際、建てるとなると現実味がわかず。
街並みって大事だわーと、ヨーロッパを旅すると思ってしまいます。

そしていろいろ、家づくりのことを考え出して、現実的に一番建てられそうなのが南欧風のおうちなのかな、と思うようになりました。
一番好きな雰囲気だし、これなら日本でも建てられそう。

そんなわけで、
私の理想のおうち、決定です。

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04|理想と現実

間取りと外観。
かーなり悩みました。
やっぱり理想は

=外国のお家=

とんがり屋根に煙突とドーマーがあって窓の両側には鎧戸が付いていて。
リビングには暖炉があって、マントルピースの上には、おしゃれな小物を飾る。

格子窓からの素敵な景色。

広いリビングにある両開きドアを開ければ、素敵なお庭が広がってる

妄想は、無限に広がります・・・。

=現実=

小さい子供がいる我が家に暖炉やら薪ストーブなんて設置出来るわけもなく、薪の入手もメンテナンスも大変みたいだし。

両開きドアも、見た目はおしゃれだけど、コストが高い。
経年変化で開きにくくなったりするらしく、途中まで採用しようと思っていましたが、断念。

ドーマーも造作費用が高く。。。断念。

=屋根の形=

これが一番悩みました。

切妻が好きだったのですが、北側斜線規制というものがあり、とんがり屋根がひっかかる。

なかなか理想の間取りと外観にならず。
何度も何度も図面を書きなおしてもらいました。
そこで、寄棟の間取りも考えていただいたのですが、なんだかやっぱり自分のイメージと違う。せっかく考えていただいたのに、申し訳なかったです。

いろいろ悩んだ末に、やっぱり切妻に決定!

優柔不断な性格で、グッディーさんには、大変ご迷惑おかけしました。
(上棟後の現在もですが・・・。)

上棟しました❤️

=間取り完成=

我が家は建替だったので、日当たりや外からの目線を考えた窓の位置などをある程度は、住んでいる中で把握していました。
なので間取りは、自分の中で考えていたものがあったので、それをもとに図面にしていただきました。

占いは、ぜんぜん信じないし、輸入住宅を建てるくせに、風水やら家相やらが気になってしまい、それもまた大変でした。
最後は、ぜんぜん気にする余裕がなくなってましたが。

毎回、子連れで騒がしい環境の中での打ち合わせを乗り越えて、やっと納得のいく間取りと外観が完成したのです 。

その頃、他の工務店の完成見学会にも、参加していたのですが、室内の雰囲気は理想的なのですが、設備的には、ちょっと・・・
自分の求めているものとは、違っていて金額的に納得がいかず。

最終的にはグッディーさんでの見積もりに納得し、契約に至りました。

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05|はじまりました。

==解体工事==

引越しもなんとか終了し、いよいよ古屋の解体が始まりました。
古くて古くて文句ばっかり言ってたけれど、たくさんの思い出が詰まったおうちです。
祖母や祖父と過ごした幼い日の思い出。

結婚して、家族が出来て初めて過ごしたおうち。。
こうして壊されていく姿を見ていると、ちょっぴり切なくなっちゃいます。

※約一週間後はあっという間に更地!

解体工事は、約一週間で終了。
あんなに植木がいっぱいだったのに、更地になるのは、あっという間なのですねー。

==地鎮祭==

子連れ地鎮祭、なかなか大変ですね。
これから住むおうちの為の大切な行事だし、家族全員参加で、と思っていたものの、
神主さんの神様を呼ぶ
『ウ~~~~』の声に、娘が反応し、泣き出しました。
落ちていた葉っぱで、なんとかなだめ、無事終了。

小さい子には、あの声、少し怖いかもしれないです。(神主さま、ごめんなさい。)


==地盤調査==

心配していた地盤改良は、見事に合格!

「地盤改良なし!」

これは、嬉しかったです。

==基礎工事==

地盤改良の必要が無かった為、工事は、どんどん進んでいきます。
グッディーさんは、仕事が早いですよー。
基礎の段階で、やっと間取りっぽい形が見えてきます。
基礎だけで見ると、なんだかすんごーく狭い家に見えてしまい、
リビング狭すぎ?
大丈夫なの?
と心配になりました。

==フレーミング工事==

しばらく現場に行く機会がなく、久々に見に行くと家の一階部分が、出来てました!

嬉しいー!

当たり前だけど、玄関から一歩踏み出した瞬間、図面通りの家が出来ていて感動でした!

==上棟打合せ==

いよいよこの日を迎えることが、出来ました!
柱と壁が出来、だいぶ家らしくなってきました。
心配していた広さも、何の問題もなく。
適度な広さに感じました。立体になると変わるんですね。

△頑張りました♪
鏡やフックなどの為の下地の位置や、スイッチやコンセントの位置など細かく決める上棟打合せですが、当初、2〜3時間程かかると聞いていました。
なんと我が家は、5時間もかかってしまいました。

私の優柔不断が原因?悩み過ぎでしょうか?
長時間、お付き合いいただきました近藤さん、越智さん、田中紀子さん、本当にありがとうございました。

施主の私達以上に、真剣に悩み、アドバイスをして下さる姿は、家作りに、対する情熱を感じました。
グッディーさんに、お願いして本当に良かった!と再認識した日でした。
正直、ここまで細かく決める事がある、決める事が出来るなんて思わなかったです。
グッディーさんで、建築される方は、本物の注文住宅が出来るはずですねー。

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06|我が家の施主支給

=こだわり仕様?自己満仕様?=

我が家の施主支給

建替えすることが決まって、絶対に採用したかったのが、こちら

=アメリカンスイッチ=

ナチュラル系のおうちブログで、何度も見ていていつか自分のおうちにもつけたいと、ずっと憧れていました。
そしてやっと念願叶いました♪

日本製の普通のスイッチに比べたら、壊れやすいかもしれないし、子供にとっては、使いづらいのかもしれないけれど、そんなことは、一切関係なく。

見た目重視。

スイッチ部分のON/OFF表示がたまらなくかわいい。
プレート部分もプラスチックなど、いろいろ種類があるようですが、我が家では陶器を採用してみました。

=陶器丸型スイッチ=

こちらもよくおしゃれなおうちブログや雑誌で見かけてました。
このぽってり感が、素敵すぎます。

アンティークだと少し不安がありますが、こちらはちゃんと現行物。

新品です。

けど、やっぱり壊れたら不安なので、使用頻度の少ない所に採用しました。
壊れても普通のスイッチには、戻せないそうなので、注意と多少の勇気が必要ですね。

そして、我が家のこだわり仕様は、

「施主支給の室内ドアです。」

アンティークドアも素敵なのですが、大きさやダメージに不安があり、状態の良いものは、やっぱりお高い!
なので新品のドアを採用することにしました。

こちらのお店でオーダーしました。けっこういろんな種類のドアがあります。
Wood Session
http://www.wood-session.com/

雑誌で見る素敵なおうちには、必ずステンドガラス入りのドアや、フローラガラスのドアがありました。何度も見てるうちに、どーしても、チェッカーガラスやフローラガラスの入ったドアを使いたい、と思ってしまい、採用しました。

もっと予算があれば、他のおしゃれなガラス達を子供部屋に使ってみたかった。
我が家では、1階のみが限界でした。
それなりにお値段してしまいますが、こだわって良かったです。
これからこの素敵なドア達と共に生活出来ると思ったら、安いもんです。

ちなみに、ドアノブだけは、ブルースホームさんで注文させて頂きました。
そんなことも出来ちゃうのです。すごいですよねー。
憧れのガラスノブのEMTEKやkwiksetがネット購入よりお安く手に入りました。

近頃、定番化?している壁埋めこみのステンドグラス。

必ず一箇所は、やってみたかった。
こちらのショップで購入しました。
Wellington
http://wellington-antique.com/

雑誌にも、多々載っているのでご存知の方も多いかと思いますが。
こちらのショップは、新入荷もかなり頻繁にあります。
お気に入りを見つける為には、こまめにサイトチェックが必要です。
アンティークのステンドグラスの数は、すごいです!
すべて見ること出来ない位の在庫数があります。
大きさも様々あります。

アンティークの家具なども扱っていて、アーコール社のチェアが気になってます。
これからもちょくちょくチェックしていきたいショップですね。

そんなわけで、長々と我が家の自己満仕様についてお話しさせて頂きました。
グッディーさんで建てるといろんなこだわりの

施主支給も可能です。

ってことが皆様に伝わればいいな、と思います。

最初は、全国規模のフランチャイズの工務店で、施主支給なんて無理だろうなーと思っていました。しかし、いろいろワガママを聞いていただき、こだわりのマイホームが完成しました!

グッディーのスタッフの皆様、本当にありがとうございます。
そして、これからも宜しくお願い致します。

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